悪性リンパ腫(原発性縦隔大細胞B細胞リンパ腫)による入院日記6

銅像の頭の上に鳩がとまっている

2月22日

2月も後半だというのに窓の外は猛吹雪の日。

昨日投与したリツキシマブの影響か、それとも6時起床という早起き生活になれないからか、朝起きるととてもだるさを感じた。
前の日に脂っこいもの食べ過ぎちゃったな、っていうときの胸焼け感もちょっと感じる。

今日から4日間、24時間連続でエトポシド、ドキソルビシン、オンコビンの三種類の抗がん剤を打つ、R-EPOCH療法の本番スタートとも言える日だ。
リツキシマブより副作用なども多いのでドキドキである…。

投与前に採血があったのだけれども、これは前日にCVポートに指したビューバー針からの採血となる。
痛みのなくすぐに済んでしまうので、正直怖い思いしてCVポートを入れてよかったなと感じた。

点滴の袋がやってくる。
これがまたドキソルビシンのビジュアルがとても派手でおののく。
リボンナポリンみたいな色、といえば北海道民はすぐに理解してくれるだろう。
色だけではなく大きさも24時間分ということもあって巨大で、とにかく見た目からしてラスボスの風格というか、おっ、ついに来たなという雰囲気をまとってる。

動けるうちに動いておこうと思うが特にすることがない。
とりあえず先日壁に貼った、妻が過去に飼っていた猫3匹のうち、どの猫が可愛いか病室にやってきた主治医や看護師に聞いて人気投票を行うという暇つぶしを行う。
本当はすべての猫がかわいい…猫に順位をつけるようなことはしたくないけど暇だったし、許して。
この日、スーパー猫の日だったし、いいでしょ。

夕方妻から連絡が来る。

まだまだ寒い北海道だが、ストーブが壊れて動かなくなってしまったとのこと。
なんだってこんな時に…。
この日の吹雪で管理会社に全く電話はつながらないということだけれど、もしつながってもこの天気なら業者もすぐには来てくれないだろう。
仕方ないので妻には僕の部屋にあるテレワーク用に買った巨大な電気ストーブをリビングまで持ってきて、それで暖をとってもらう事にした。

そういえば、数年前に父が腎臓の不調でぶっ倒れて入院したときも実家の水道管が壊れ、母が苦労しながら役所や業者とやり取りしてどうにかしたらしい。
不思議なことだけど、親子揃って似たような騒動に巻き込まれたなと思うと同時に、非常時にそばにいられなかった無力さにうーんと唸ってしまった。

2月23日

とにかくだるい

2月24日

とにかくだるいし食欲もだいぶ落ちた